ゆたか台だより
石坂貴美さんバングラデシュで活躍




お便り

私は忙しく元気にしています。
気が付いたら あっという間に1年が過ぎて任期も残るところあと 10ヶ月たらずになりました。

職場の青年開発局の染色トレーニングセンターでは 授業で生徒達に絞りと草木染めを中心に教えてい ます。
帰国前に絞りの教科書を作成して現地の スタッフに技術移転を行わなければなりません。
私の同僚はしっかりして仕事もやる気 満々です。
政府機関に勤めるベンガル人は往往 にして怠け者が多く、私達ボランティアは仕事が 進まず困ることが多いのですが私は例外で毎日 充実しています。

女性が外に出ることさえよしとしないイスラム社会 のなかで生徒達も頑張っています。
ここで習った 技術を活かして家で注文をうけたり、店をもったり する子もいます。

最近新しい試みとしてこのトレーニング センターの卒業生で仕事をして頑張っている元生徒を 対象に染色の上級コースや手工芸のコースを行っ たりしています。
先日はこの地方にきた青年・スポー ツ省(わたしの職場の管轄省庁)の大臣が見学に きて上級コースの修了書を生徒達に渡してくれまし た。

私の住んでいるラジシャヒはバングラデシュでも 暑いことで有名で、毎日35度を超えています。
そして 名古屋のように熱帯夜で毎晩30度を下回ることが ありません。
おかげで果物も有名です。日本のより 長いすいかは大きくて6kgくらいで60円で手に入りま す。そしてライチとマンゴーも出回り始めました。

2002年5月24日